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骨盤がアンバランスな状態になっていると体のあちこちが不調になり、痛みが出てきます。
例えば骨盤が歪み、右に上がっている人がいるとしましょう。この場合、骨盤のすぐ上の背骨は左に曲がっていてバランスを取ろうとし、腰のあたりの背骨が右側に曲がります。
肩甲骨付近の背骨もバランスを取るため左へ。そして首の骨は右へと曲がっていくのです。この状態ですと、左腰の筋肉は引っ張られ、それを戻そうと常に緊張していることになります。
筋肉は使いすぎると老廃物である乳酸を発生します。それがコリとなり、そのうち痛みとなるのです。
また、反対側の右腰のあたりの筋肉は縮んだままの状態が続いているため、筋肉の伸縮運動が少なくなって固まってしまいます。肩甲骨の周りの筋肉も同じです。肩甲骨付近の右側の筋肉は、常に緊張し、それがコリとなってしまうのです。同じ理由から左首にもコリが発生するというわけです。
日々の暮らしの中に歪みの原因があります。
どのような状態になると骨盤はゆがむのでしょうか?
左右の骨盤と、背骨が接続している部分である「仙腸関節」は筋肉で支えられていますが、その筋肉がゆるんだ時、それが骨盤がゆがむ時です。左右の筋肉が同じように働いていれば、左右のどちらかに引っ張られることがありませんから、骨盤は歪みません。
しかし、人々は毎日の暮らしの中で、筋肉のバランスを崩す動きをしています。
例えば脚を組んで座ること。この姿勢の時は、体をねじっているため、引っ張られている方の筋肉は元に戻ろうと緊張しています。つまり、いつも脚を組んでいると、引っ張られている筋肉は疲労してしまい、老廃物である乳酸を作り出します。それがコリとなって筋肉のバランスを崩してしまうのです。
リラックスと歪みの関係
緊張の連続は、骨盤のゆがみの原因になります。例えば、急いでいるときは、いろいろなところに力が入っていますから、体が緊張しています。したがってせっかちな人は、体の至る所の筋肉が緊張して疲労し、筋肉のバランスが崩れているはずです。
それが、骨盤のゆがみにつながってしまうのです。
また、常に何か物を食べている人。こういう人の内臓は、常に消化活動を行われなければならないため緊張しています。内臓が緊張しているときは、その周りの筋肉も緊張状態が続き、休むことが出来ません。それがさまざまな筋肉の疲労や、骨盤のゆがみにつながるのです。
さらに心配性の人。
この場合も注意が必要です。心配事があるときは、知らないうちに体に力が入っています。すると様々な筋肉は緊張し、それがコリとなり、骨盤のゆがみとなっていくのです。